代替物質に関する広州海

試験管

EUの指令を順守するには

現在、日本の製造メーカーの多くは、フタル酸エステルの問題に頭を痛めています。この問題は、EU連合が発令したROHS指令に端を発しています。ROHS指令では、電気・電子機器に使用される有害物質を削減することを定めています。2006年からは、鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、PCB、PBDEを含む工業製品の販売はEU圏内では禁止されています。更に、2019年の7月からはフタル酸エステル4物質が新たに加わります。2006年に定められた6物質については、既に国内でも規制されています。しかし、フタル酸エステルについては、国内規制がありません。そのため、フタル酸エステルは、塩ビ製品の可塑剤の7割以上を占めているのです。フタル酸エステルの代替品の導入は、製造メーカーの緊急課題ともなっています。ROHS指令順守のため、複数のメーカーが協力して代替品の研究や耐久性などのテストを行う所も出てきました。また、中小企業を対象とした製品、部品開発のアウトソーシングを請け負う化学メーカーもお目見えしています。アウトソーシング先を決める際には、使用部品のスクリーニング検査結果と強度に関するデータが必要になります。スクリーニング検査は、環境保全財団などで実施しています。フタル酸エステルを除外して、尚且つ品質を維持するための研究は始まったばかりです。ROHS指令を順守するためには、化学メーカーと二人三脚は、これから暫く続くことになるでしょう。